北海道厚沢部町鶉（うずら）町の進藤貞一氏によって大切に育てられたセイベル13053種およびヤマソービニヨン種を使用しました。セイベルは一部ダイレクトプレスし一晩静置後、澱引きし、野生酵母で発酵、一部は丁寧に選果後、全房にてタンクに入れ野生酵母で醸し醗酵を行いました。ヤマソービニヨンは全房にてタンクに入れ野生酵母で醗酵させました。それぞれおよそ4週間後にプレスし、樽内熟成させた後、ブレンドし、瓶詰めしました。

2021年の北海道は全般的に天候に恵まれた年でありました。春先から気温が高く推移し、結実も順調でした。熱い夏が長く続き、秋の温暖で、セイベル13053とヤマソ－ビニヨンは収穫時期が異なりますが、どちらもしっかりと熟したぶどうとして収穫されました。新たに植えたヤマソ－ビニヨンも順調に成木となっており、今後は少しずつ凝縮した果実となっていくのが期待でき、とても楽しみです。

やや落ち着いた赤紫の色調、微かに還元的な香りも感じますがほどなく落ち着きます。スミレや野バラ、雨上がりの針葉樹の森を思わせる香りに野イチゴやラズベリーといった果実味に柔らかな口当たり、その後心地良い旨味と出汁感がじわじわと優しく広がります。そこに北海道らしい酸味が骨格となり心地よい余韻を感じさせてくれる赤ワインです。

また酸化防止剤無添加のため14度以下の保存をお願いします。生産本数1,012本。

藤野ワイナリ－コメントより