ドメーヌ・タカヒコ

北海道余市郡余市町登町1395

酒造写真

思想や哲学そして風土や文化を表現するワインをめざす!

北海道余市町登地区でワイン造りをすることを目的に始まった醸造所を持つ農園。畑には、ビオで管理されたピノ・ノワール(約9000本)と納屋を改造した小さなワイン醸造所があり、独自の考えをもってワインを醸造している。
ドメーヌ・タカヒコは、長野県の小布施ワイナリ-の2男である曽我貴彦が2010年に設立。東京の大学で醸造学を学んだ後、大学で働きながら微生物研究者への道へ進むが、ワインの魅力が忘れられず、10年間、ココファームワイナリーの農場長として働く。その間、日本中、世界中のワイン産地を巡る。中でもジュラのオベルノワのワインに強く感銘を受け、そんなワインをイメージしたワイン造りをピノノワールで目指したく、余市町で4.6haの農地を購入し、ドメーヌを設立。現在は13系統のピノ・ノワールを栽培しており、全てビオロジック(有機栽培)にて栽培管理している。野生酵母、全房発酵が特徴であるため、色調は淡いものの、余韻が長く旨味を伴う香味は多く人を魅了する。2015年ウ゛ィンテーシ゛より赤ワインにおいては亜硫酸を使用していない。農夫でなければ造れない、そんな自然なワイン造りと、様々な意味での続けられる農業とワイン造りを目指す。
曽我貴彦氏の造るワインは、濃くて余韻が長いワインの世界より、繊細(薄い)ながらも深く幅があり、余韻が長いワインの世界に魅力を感じ、まるで品質の高いお出汁の世界に似たものをワインに求めている。そのようなワインを日本で描くには、水捌けの良い火山性土壌と適度に雨が降る風土で育ったピノノワールであることが大切である。それも暖かいエリアでなく涼しい気候エリア。他の品種においても可能性があると思うが、多くの品種を扱える器用な人間でないため、ピノ・ノワールのみに一生をかけ、理想の世界を探し求めていきたい。

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